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梵悦・万国府PJのモデル区がオーブンしました

2016.10.13

2016年3月からランドスケープデザインの計画を始めた「梵悦.万国府」のモデル区が10月1日に正式にオーブンした。

この「梵悦.万国府」は北京中心の高級住宅地にあり周りには各国の大使館が集中し、ステイタスの高い地域と評価されている。施主は自信を持って、中国の国慶節である10月1日に当プロジェクトのモデル区をオーブンした。「梵悦.万国府」の自然で落ち着きあるランドスケープデザインは施主やユーザーから好評をはくした。施主からはプロジェクトに相応しいランドスケープデザインがより住宅の価値を上げたと、ビジネスの観点からも評価された。

私達はプロジェクトの立地条件、建築デザイン、インテリアデザインとクライアントの要望を十分に分析した上で、ランドスケープデザインのコンセプト「Verdant haven」を提案した。豊かな緑とヒューマンスケールの空間に内包されたオアシスとして、居住者やゲストにとり安息の場となる住空間を実現した。そこでは幅広い年代の居住者が安らかに、そして健やかに暮らしていける良質な住空間における生活シーンが今後見られるであろう。

ランドスケープデザインは「風花雪月」をテーマした四つのテラスを設定した。自然の美しい風景や、そこから情緒、情趣を生じる理想な居住環境を創るのが目的であった。カーブを描く園路の両側には穏やかなマウンドを作り、美しいアンジュレーションの芝生が利用者を迎える。開放感がある芝生から木立が茂るエリアを通る空間の変化が人々を奥へと導き、建築エントランスに到着する。限られている空間において変化のある豊かなシークエンスが展開しているのは当プロジェクトの大きな魅力である。

敷地の北側にある亮馬河沿いの高木シダレヤナギの並木は借景として活かし、計画地のランドスケープに連続させている。高級住宅棟の1階ロビーの対景には軽やかなガラスフォリー、つまり屋外の居間を設け、イベント時などにも利用可能なフレキシブルなオープンスペースを確保した。また、建物の足元には静かに水を湛える水盤を設け、乾燥気味になりがちな北京の空間に潤いを与えた。

以上の様に計画地の特徴を活かし、多様かつ個性的なガーデンを創出して、庭と共に暮らしていく住宅空間をランドスケープデザインの力で作り上げた。ビッグスケールで作り上げられた北京という都市には人間らしいスケールで構築された空間が少なく、居住者のためにこの様な秀れた居住環境を私達は実現した。

朱 顕嘉

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