第12回日中韓国際ランドスケープ専門家会議パネル展に参加しました
2010.10.30
10月30日(土)・31日(日)に横浜市開港記念会館で開催された日本造園学会主催の第12回日中韓国際ランドスケープ専門家会議パネル展に参加しました。
日中韓三カ国の持ち回りで開催されている造園・園林・造景学会の学術発表会イベントで、研究者、実務者、学生などの集まりに加え一般市民の来場も期待されるとあって、台風14号来襲の中、弊社もPRしようと意気込んでパネルを出展しました。
一般市民も対象として、横浜市の緑の政策を事例に「温故知新」をテーマに過去から未来への市民のランドスケープについての国際シンポジウムも開かれたイベントでしたが、昨今の国際政治情勢の緊張感なのか台風の影響なのか入場者はまばらな印象を受けました。
我々はパネル出展にあたりテーマとなっている次世代のランドスケープに向けたメッセージを発信すべく、これまでの日中韓に関わる実績の中から、人・生活・文化とランドスケープの三つの試みを紹介しました。
日中韓の三つの文化をベースにした時間と空間の交差するランドスケープ表現は昨今のキーワードである多様性の表現そのもので、アジア文化の多様性を語り合う題材にもなるとの思いでした。
特に三カ国の中でもとりわけ近年の国力の高まりと共に目覚ましい進歩を遂げている現代中国のランドスケープですが、その勢いを受けて弊社も中国をはじめ多様に国際的に事業を展開しようとしているところで、広く一般市民へのアピールと今後の事業発展へのきっかけづくりになればとの期待感をもっての参加でした。
多くのパネルが出展されるものと思っていましたが、意外に我々同業者たる設計実務者のパネル出展が少なかった事が残念でした。
一般市民へのPRも効果があったかは疑問ですが、短い時間の中他国の方々との交流会にも参加して感じたのは、留学生の存在が非常に重要な役割となっていることでした。
彼らのエネルギーが翻訳や交流の通訳にとどまらずこれからのランドスケープの発展には重要で、日本の学生や研究者、更には実務者も国際社会に積極的にどんどん出て行く必要性を感じました。
吉澤 力