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社内研修in上海−外灘・浦東編−

2010.09.26

旅の三日目の夕刻からは、上海の代表的観光スポット“外灘と浦東”へ。
この日は雨にも関わらず、中国人をはじめ多くの観光者がいた。

“外灘”は、一世紀近く前の西洋建築が現在も建ち並び、その対岸の“浦東“には、東方明珠塔、上海ヒルズなどの近代的な高層建築が建ち並んでいる。
私たちも、その建築物のある街を見に行った。黄浦江という川を挟んだこの両岸の歴史・文化を物語る建物群のライトアップは、なんといっても幻想的である。
夕闇にはレストランの窓から、食後は川辺を散歩しながら、ライトアップされた風景を見るのである。
私も然り、人はこうした光に非日常性を感じ、興奮するのだと思う。これがライトアップの幻想性なのだろう。

この地域は広告看板もほとんどなく、歴史的西洋建築が際立つように、新たな建築群はセットバックした位置から建てられ、歴史的建築の塔に張り合うように新建築物の尖塔部が個性的にデザインされているが、うまく調和している。

外灘の租界時代の歴史的建造物は、今も保存・活用され、まさに、景観法の「歴史的建築物の景観保存・活用」が実践されている景観である。
このライトアップされた景色を見ながら、初めて上海を訪れたときに感じた、「金色の上海」「天に伸びる建築の塔」の印象が再び湧いた。一世紀ほど前に活躍した「外国人の岸」という名の“外灘”に、今は世界中から企業や人が集まり、美しい中国の姿を見ている。

大橋尚美

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