社内研修in上海−七宝老街編−
2010.09.26
中国の江南地方と呼ばれる地域は長江河口部のデルタ地帯に位置しており、特に蘇州や無錫といった長江の南岸地域を指す。
古来より水の豊かなこの地域では水運が発達し、街中に運河が張り巡らされていた。
その運河と共に、細い路地や古い家並みを残した町や村を「水郷古鎮」と呼び、中国の歴史的・伝統的情緒を身近に感じられる場所として多くの観光客が訪れている。
そんな水郷古鎮の一つ「七宝老街」は、上海の市街地から南西へ10km程度のところにあり、地下鉄でも行くことの出来る古鎮である。
旅行3日目はあいにくの雨模様だったが、上海西駅から地下鉄を乗り継いで「七宝老街」へと向かった。
最寄である七宝駅周辺はさながら郊外のベットタウンといった雰囲気で、行き先が合っているのかやや不安になったが、しばらく歩くと街の入口となる門があり、その先には観光地らしい趣ある街並みが続いていた。
七宝老街のメインストリートは川に直交して南北へ延びる細い路地であり、雑貨や乾物、お茶などを扱う店が軒を連ねていた。
また、店や屋台で食べる中華の一品料理のことを「小吃(シャオチー)」と呼ぶそうだが、麺類や包子、お菓子といった小吃がたくさんあり、食べ歩きも楽しむことが出来る。
今回は時間も限られていたため街並みを見学する程度だったが、余裕があれば土産物屋を冷やかしたり小吃に舌鼓を打ったりして、上海の郊外でも古鎮の面白さを十分に堪能することが出来るだろう。
高沖 哉