社内研修in上海−田子坊編−
2010.09.26
超高層ビルがひしめき、その合間を道路が何層にも立体交差する大都会の上海。
その一角に近未来的な表顔とは一味違う、生活感漂う古い集合住宅をリノベーションしたまち、「田子坊」があります。
「里弄」と呼ばれる集合住宅街の、入り組んだ細い路地の一角に、お洒落なカフェ、ショップ、ギャラリーが並んでいます。
少しずつデザインが異なるレンガ造りの建物と石貼舗装の路地は、全体的にまとまりある心地よい場所でした。
特に舗装はぬくもりある細かなデザインが施されていました。
路地の真ん中にある井戸やいたるところに置かれた鉢植え、たたずむ飼い犬がプライベート感を何気なく演出していました。
かつて、ここには食品加工機械・皮革製品・紙コップ等をつくる町工場があったそうで、下町の空気が今も残っていました。
ショップ裏の路地には、こまごまとした生活雑貨や流し台が置かれており、ここで暮らす人たちの生活感が、ほっと和む雰囲気をつくっていました。
フランス租界時代の雰囲気に包まれながら、ショップを巡り、路地に迷い込んだら、カフェでほっと一息できる素敵なまちでした。
平田恵理